一枚のシャツが仕立てられるまで、いくつもの工程と、
その向こうにいる職人がいます。
その仕事を、業として続けていくために。
シャツ作りの現場は、いま静かに細っています。長年お世話になった工場が一つ閉じる、職人さんが一人現場を離れる——その知らせを聞くたびに、何かを残せないまま終わらせてはいけないと感じます。
量産の現場、フルオーダーのアトリエ、リフォーマー、独立した個人職人。立場は違っても、針を持つ手の重みは変わりません。けれど、それぞれが自分の現場の中だけで考え、悩み、抱え込んでいるのが、いまのシャツ職人の景色のように思います。
この場は、その景色を少しだけ変えるための、小さな提案です。年に数回でも顔を合わせ、画面越しでも話ができれば、技も、悩みも、知恵も、自然と巡るはずです。
縫製・型紙・素材・道具など、テーマを決めて手元を持ち寄る会。お互いのやり方を、見せ合う・教え合う場です。
仕事の枠を外して、ゆるく話す会。オンラインの茶話会や、年に一度の現地での集まりを、無理のないかたちで。
参加されている方どうしで、生地や副資材、設備、人材についての情報をやりとりできる、ささやかな仕組みづくり。
シャツ職人という仕事の魅力を、若い世代やお客様へ。みんなで一緒に伝えていく取り組みを、少しずつ。